聖書の有名な言葉「はじめに言葉ありき」。

本来の意味とは違うとは思いますが、日常生活でもかなり当てはまると思います。

つまり、ちょっとした言葉の弾みでいろいろ始まると言うこと。

消極的な一言が雪だるま式な言い合いになって、破滅的な展開に至る事が多々あります。

後で思い返すと、なんでこんな事になったんだろう?

なんて、よくわからない事も。

なにげなく「はい」って返事した自分の言葉に縛られることもあるし。

こういうところはまじめな人の方がはまりやすい。

相手に「あのときあんた、こう言ったじゃん」なんて言われると、不本意でもそれをしなければならなくなる。

油断も隙もない世の中で、そんな事にこだわっていると、望んでもいない宗教にはまったり、必要でもない物を買わされたり、失脚したり、明らかにうまくいかない結婚をしたりといった事になりかねません。

いや、世の中の問題の大半はそんなところから始まっているんではないでしょうか?

そういうわけで、消極的な言葉のやりとりが始まったらその場を立ち去るか、だんまりを決め込む。

つい返事をしてしまってもそれは間違いでしたって簡単に翻す。

人間関係の摩擦が生じたり、別の問題になりそうならひたすら謝る。

でも、誰がなんと言っても、意志は通す。

これぐらいの強さというか、したたかさがないと、人生棒に振ります。

まじめはいいけど、もっと大切な、守るべき物があると言うことですね。

これ、52年生きてきた教訓です。