一休さん」で印象に残ってる場面ですが、泳げない一休さんが川にハマって死にそうになったとき、とっさに流れに逆らっちゃいけないんだって考えて、暴れずに上むいて浮かんでたら助かったって話が有りました。

これは僕が泳げなかったから覚えてたんですが、最近孫子の兵法を読んでて突然思い出して思いました。

「同じじゃん!」

って。

敗因は自分の中にある。

逆に、勝因は自分の外にあるので時期が来るまでじっと待つ。

待ってる間に時期が来たら迅速に行動する。

それまでの間は、コツコツ準備してればいい。

流れに逆らって勝とうなんて無理です。

泳げないものが川の流れに逆らってどうこうしようなんて無理です。

同じく、人を変えようなんて不可能です。

制御できるのは自分の感情だけ。

手の内にあるものしか活用できないのなら、それを使ってできることをやればいい。

勝機も来てないのにそれを求めるなんて無い物ねだりは不安を呼び起こすだけで、焦って持ってるものまで投げ出すことになりかねない。

失ったお金を取り戻そうとして、より多くを賭けてしまう博打を打つ事になります。


檻に入った獲物を獲らえるのにライオンはどうするか。

吠えついて、脅かして、びっくりして怯えた獲物が自分で飛び出してくるように仕向ける。

出てきたところを美味しくいただくわけですね。


周りに挑発的で、自分を不安にならせたり怒らせようとしている誰かがいたら、それは感情を乱させて何かを得ようとしているか大事な何かを失わせようとしているということです。

逆上してそれに応じたら、「はい、ありがとー」って大事なものを取られてしまう。

マスコミもこれと変わらないやり方をしています。

しつこく挑発して、それに応じたらスクープいただきです。

そういうわけで、感情を制御して準備して待つ。

そういう意味で、一番の敵は自分の感情なんですね。

これがコントロールできた人を悟りを開いた人って言うんでしょうね。

いや、身に染みて。

自分が悪くなくても謝る。

正誤は重要じゃない。

プライドも、善悪も超越して、ただ淡々と今やるべきことをこなす。

打てども響かず吠えてもひるまず、時期が来るまでは、柳に風で逆らわずに生きていければそれはもう素晴らしい人生が待ち受けているでしょうね。