僕は以前、修理に行く前にああだこうだと推測する癖があったけど、経験的にあれはほぼ無駄な時間であることが実証されている。

ただ、過去の修理経験から、あの機械は、このへんが弱いっていうのが分かっている場合はそのへんに焦点を絞って工具や部品を持っていく。

その他はただの推測に過ぎないので、まずは現状を見に行く。

先に現状を見て、故障箇所を特定してしまうと、後の処置が圧倒的に速いのである。

連絡をくれたお客さんのお話はかなりアバウトで、

「多分ここだ!」

なんて断定する方もいて、それに従って準備をすると大変な目に合う。

行って、現象を確認して、開けてみて目視が一番である。

それに、電話してすぐに来てくれたらお客さんも喜ぶのである。

で、これは生活全般にも当てはまることで、何事もやってみないとわからない、見てみないと正しい判断もできない、聞いてみないと本人の主張もわからないのである。

すぐに確認できない事に当たるときには、推論を先にするしかないけど、確認できることはすぐに確認に行くべきだと僕は思うのです。

できる場合はまず行動、それから推論、できなきゃフェルミ類推、こういう順番がいいのではないかと思います。