「言ったからにはやらないと」

というのは賢明ではないと思う。

というより、失敗の原因になることのほうが多い。

有言実行の危険性は、人間の経験や気分があてにならないというところにあると思う。

加えて、記憶も書き換わる。

時間の経過とともにニュアンスも違ってくるし、環境が変われば正解も違ってくるのである。

それを、

「言ったからにはやらないと」

なんてやっていたら、玉砕の憂き目に合うのである。

それは間違っている。

正々堂々なんていうのは、卑怯者が馬鹿正直な誰かを捉えて利用しようとする口上に過ぎない。

自分の心の中をさらけ出して突進していく誰かをけしかけて、漁夫の利を得ようとする宗教家のようなものである。

言うことをきかなければ正義を振りかざして、

「言ったからにはやらないと」

なんて叱りつけるのである。

しかし、彼の”言ったこと”は、その人の本心ではなく、誰かの提示した正義であり、教科書どおりの答えなのであります。

これは子供に言うことを聞かせようとする毒親の手段でもある。

今の社会というものは、そういう公義を提示する側とされる側、搾取する側とされる側がいて成り立っているのであると思う。

ではどうすればいいのかと言うと、

「不言実行」

がいいと思う。

何を考えているか言わなきゃ責められることも少ない。

なすべきことはなすべき時に出てくるので、それに応じて、自分で判断して実行すればいいのである。

失敗しても、原因を言い訳する必要もないし、今度は善処しますでいいのだと思う。

そうすれば幸せに生きられるんではないだろうか?