「世の中で最も有害で安いサービスはうわさ話だ」

・・・と、僕は思う。

世の中には、近所の人の話から職場の人たち、国家に至るまで、この種の話があふれています。

これがサービス精神で語られる。

「大ニュース!大ニュース!」

って言われると、

「なに?なに?」

ってなる。

「あの子、〜らしいよ」

「へー・・・」

テレビのワイドショーも含めてこのパターン。

これに加えて誰かを自分の側につかせようとして語る時には、

「みんなが言ってる」

というセリフをつける。

テレビでも「増え続ける社会保障費を賄うために・・・」ってつけると、増税が必要なんだって思う。

少子高齢化で人口が減っているのに社会保障費が増え続けるとなると、高齢者がじゃかじゃか遣っているのか?

とは思わない。

ことば一言で、他のことは考えない。

だから、おせっかいな人がいて、

「あの人問題だよ」

って言われると、今まで関係ない人物の行動が、自分にも関係があるように思ってしまう。

昔、塗装の講習で大阪の先生がワイドショーを批判して、

「人のことはほっとけ!」

って言ってたけど、ほんとですね。

自分にかかる火の粉は振り払うのを厭わないとして、その他のことでは現行両面で自己完結したいものです。

その点、最盛期の田中角栄さんは立派でした。