僕が20代の頃、戦争に行っておられた方がまだ元気でおられて、そういった方のお話を聞くのが好きでした。

お名前を忘れたのでA氏のお話。

A氏は当時80歳近くで、ゴルフの打ちっぱなし場の管理人をされてました。

かの有名なノモンハンで戦われてたとの事で色々お話を聞かせていただきました。

特に記憶に残っているのが、打ち合いの時の気持ち。

さぞかし恐ろしいものだろうと思ったのですが、

「撃たなきゃ撃たれるんだから必死で撃ったよ」

「相手に当たって倒れたら、やったーって感じやったね」

なんだかゲームみたいで違和感を感じたんですが、そんなものなのかもしれませんね。

それだけ強くなければ戦争を生き残れなかったのかもしれません。

次にBさんのお話。

Bさんは当時寝たきりになってましたが、

「僕は特攻隊で出撃したけど、そのまま島に着陸して終戦を待った」

と言われてました。

僕はこちらの方が利口だと思ったけど、次にAさんにお会いした時に口がすべったらAさんが激怒。

「みんなが戦っとるときにどういう事だ!」

のんきに見えたけど、実は命がけでお国のために戦った勇士でした。

僕にはAさんがいいとかBさんがいいとか言う権利はありませんが、時代によって見方は変わるのでしょう。

次は大陸で戦ったCさん。

「無茶苦茶やったねぇ・・杭に括り付けた捕虜を上官の命令で刺せって練習をさせるんだ」

「刺さないと自分が殴られるから・・」

「地雷にやられたらざまないねぇ・・・」

「引き上げ時には高いところから、下の船に向かって飛び降りろって号令で飛び降りたよ」

色々お聞きしましたが、体験者から聞くのは迫力がありました。

足が悪かったのはその時の後遺症だったのかもしれません。

良く生き残ってくれたって思います。

Dさんは先輩のお母さんだったけど、小学生の時に学校の運動場で機銃掃射を受けたとの事。

「アメリカは子供にあんなことするんやからねぇ・・」

っておっしゃってました(この記事を見ると、からかっただけではない事がわかる)。

異人種は人間と思っていなかったフシもある時代には、生き残るための葛藤がそういう悲劇を生みだしたのだろうと思います。

グローバル化が当たり前になった現代ですが、お互いが何を考えているのかが分かるようになったのでしょうか?

科学の進歩が平和的な解決をもたらす事を可能にしていると思いたいです。