車の制御に本格的にコンピューターが入ってきた頃、

「これは町工場じゃ手に負えないぞ」

ってビビった修理屋さんも多いと思います。

事実、現象を解決するのに、車のコンピュータにアクセスするスキャンツールは欠かせなくなってる。

・・・が、全部そうなのかというとそうでもない。

ECU(エンジンコントロールユニット)は、各センサーの値を見てて、それが規定値から外れてたら補正したり警告ランプを点けたりしてるだけです。

警告ランプが点いたからといって、どこを交換だとかいう事は教える事はない。

ECUの警告で、どの辺がおかしいって事は分かるので、そこから先を絞り込んでいくのが人間の仕事。

将来AIが車を制御しだせばこれ変えろとかここ掃除しろとか言い出すんでしょうけど、それでも交換は人間がしないといけないんじゃないかな?

そういうわけで、修理屋さんの経験と知恵はまだまだ必要だと思う。



警告や不具合が起きたときにまず考えるのが、各部品が何をしているのか分けること。

例えば、オイルポンプはオイルを吐出しているだけ、センサーは電気で温度や圧力をMCUに知らせているだけ、MCUは受け取った電圧や電流を元にアクチュエーターに制御信号を出しているだけ。

こう考えると、MCUが検知した異常っていうのは本当に温度や圧力が異常なのか?センサーがボケてるだけじゃないのか?配線の切れでも考えられるし・・・って、すみ分けしていけます。

そうすると、どこを調べて改善していけばいいかがわかってくる。

こういう問題を小分けする考え方はほかの事にも転用できて、例えば、なぜ費用が足りないのかという所から、入るお金と出るお金、入るタイミングと出るタイミングからロスや浪費の原因まで突き止めていけると何をすればいいかがわかる。

プライドが邪魔して言い出せないとか、見栄を張って無益に高額なものを買ってたなんて時にはプライドを捨てない限り改善できない事も見えてくる。

大きな壁は小さく小分けにして調べていけば思わぬ穴が開いてたり・・・

一番怖いのは、ビビってしまってどうしていいか分からなくなる事ですね。

車の話に戻るけど、電気自動車が普及するとエンジンみたいな複雑なものがなくなりかなり単純化されると思うので、修理屋は楽になるんじゃないかな?

簡単になると、却って仕事が減るのか・・?