最近時間ができたので、”失敗から学ぶ”というのをテーマにいろいろ考えてました。

そういう経験をした例はなんか無いかな?

って思いめぐらすと、やはり大日本帝国時代の日本が思い当たる。

それで読んでいるのが

無題


これ↑。

帝国陸軍の快進撃と奢り。

情報操作と報道で踊らされた国民感情。

そういったところをリアルタイムに感じたいと思い、読み進む。

特に感動したのが、インドネシアを攻略した今村均将軍のエピソードでした。

ジャワ攻略後速やかにインドネシア共和国大統領を救出して協力を求め、そのための運動資金を希望の十倍出し、監視もつけず、信頼をもって自由に活動させた(帝国陸軍の最後(1) 進攻篇132ページあたり要約

統治後、東条陸相から民主的なやり方を改めるよう責められてもそうしないよう頑張った経緯から戦後死刑を免れたところは嬉しくなる一節でした。

梨本宮伊都子妃の日記の方からは、国内にいる当時の人々の感情が読みとれます。

他国への意地の悪い思いや、自国軍の躍進を無邪気に喜ぶ感情。

自分たちはいいけどよそはダメっていう人間特有の弱点が、人種や国籍と歪んだ報道によって拡大されて、利己的な勧善懲悪精神となり、軍を応援していったんだろうと思われました。

奢りと破壊は繋がっている。

でもそれでリセットされて新しい日本ができたんだからそれも運命?

いいことと悪いことは表裏一体で、交互に現れるものなんでしょう。

失敗から学べば国も人間は進歩するんでしょうね。