体力と引き換えにして歳を取ると色々分かることもあって、これは実は若いころからの蓄積の産物であったりする。

その中でも達観した事の一つに、安定と生きがいというものがあります。

安心安定した生活を求めるのは人の常であると思うのですが、同時に「ここではないどこか」に行きたいという欲求がある。

それを転職に求めたり旅行に求めたりするわけですが、行った先でもまた「ここではないどこか」を探し始める。

常に進歩を求めているといえば聞こえはいいけれど、結局は無いものねだりで終わるような気がする。

それは何かという事を考えていたら、何かに向かって動く、努力するという事を求めているのではないかという事に気づく。

とどのつまりは、そこで出るアドレナリンとドーパミンが心地よいだけなんではないだろうか?

ただ単に、その状態を求めてさまよっているのが人間というものなんでしょう。

意図的にこの状態を出せればいいんだけど、これがなかなか難しい。

趣味があれば趣味に没頭し、仕事が好きなら仕事に没入するのが一番手っ取り早いのだけれど、そこに至るまでには時間とお金がかかる。

それが達成される時期というのが歳をとった頃であるのではないだろうか。

若いころから色々好きなことを試して行動できれば最高なんだけど、生活が追いかけてくるようではそうもいきませんしね。

こういう思い込みも無くすほどに脳内ホルモンの出ることに没頭できればいいのでしょうけれどね。

まあ、僕の経験としては、若いうちから運動と読書、そして瞑想の習慣を身に着けるのが一番いいように思います。