若いころから色々考える癖があって、とても苦しかった。

頭の中で、原因と結果を延々と繰り返す。

いいと思えることがあったら同じだけ悪い事が起こるのではないかと考えて怯えていたりした。

かといって、悪いと思えることがあっても次にいいことが起こるとは思えなかった。

それがいいと思っていた。

今思えば、怖かったのだ。

悪いことを回避するためにあえて悪い事を望むという悪循環。

しまいには宗教にまですがったが、そこでは脅しと支配が待っていた。

歳を取って一通りの事は経験して、何も考えないというのが一番楽だというところに辿り着いた。

そうやって、もうどうでもいいという心境に辿り着いたところで寿命が来るのだろう。

どうやって生きても、肉体である限りは寿命は平等にやってくる。

その前に不慮の死とかは嫌だけど、余計なことをしなければ危険も少ないのではないだろうか?

その時まで、ただ生きていられたらそれが最高だと思う。

それ以上もそれ以下もない。

感謝しながらただぼーっと生きられる事を望みます。